ラシックスの代わりにルプラック
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ルプラックで痩せるには注意が必要!本来は高血圧や重度のむくみ症のクスリ

ルプラックはもともと高血圧の薬です。
モデルなどの芸能関係者がダイエット目的で使いはじめたのがきっかけで、ルプラックで痩せられるという口コミがネット上で増えていきました。
ですが、安易なダイエット目的だけでルプラックを使ってはいいけません。
なぜならルプラックは本来高血圧や重度のむくみ症に用いる薬であり、服用には十分な注意が必要だからです。

この記事ではルプラックの知っておくべき注意点について解説していきます。

注意するのはルプラックだけじゃない

ルプラックはループ利尿剤に分類される薬剤です。
ルプラックを服用するときはルプラックの注意点だけでなく、ループ利尿剤の副作用にも注意する必要があります。
過度に使用すると頭痛やめまい、下痢、血圧低下、倦怠感などの症状が表れます。
また、低カリウム血症など重い副作用のリスクもあります。
そのため、ルプラックのようなループ利尿剤をむくみ取りやダイエットのような美容目的で過度に利用するの危険です。
必ず服用前に医師へ相談するようにしましょう。

ループ利尿剤の重篤な副作用に注意!

ループ利尿剤には確率は低いものの重篤な副作用が発生することがあります。
以下で一つずつ解説していきます。

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックとは、アレルギー物資が体内に入ることで多臓器に強いショック症状が表れ、血圧が低下したり、呼吸困難、意識障害に発展することもある大変危険な過敏反応のことです。
最も多いのは蕁麻疹や赤み、かゆみなどの皮膚症状です。
また、アナフィラキシーショックはさまざまな医薬品でも引き起こる可能性がある症状です。

汎血球減少症(はんけっきゅうげんしょう)

汎血球減少症とは、再生不良性貧血とも呼ばれる症状です。
血液中の赤血球、白血球、血小板が減少していく疾患で、骨髄中の造血幹細胞が何らかの理由で傷がつくことで発生します。

無顆粒球症(むかりゅうきゅうしょう)

無顆粒球症とは、血液中の白血球の顆粒球がほぼなくなってしまう病気です。
初期症状は風邪、扁桃腺炎に似た発熱やのどの痛みなどで、全身がだるいといった症状が表れます。
この疾患に侵されると細菌に感染し、敗血症や肺炎などの重い感染症を引き起こす可能性があります。

血小板減少(けっしょうばんげんしょう)

血小板減少は血小板の数が少なくなることで、出血のリスクが高まってしまう症状です。
見た目の症状として皮下出血やあざが見られ、血液検査を行うことで診断できます。
治療法は血小板輸血やプレドニゾンの投与、脾臓摘出です。
血小板が減少する原因は、白血病や一部の貧血です。
また、大量の輸血を行った際にも血小板が減少することがあります。

水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいてんぼうそう)

水疱性類天疱瘡とは、免疫反応によって皮膚が攻撃されることで起こる水疱のことです。
症状として、皮膚の炎症とともにかゆみを伴う大きな水疱ができます。
治療は、免疫抑制薬やコルチコステロイドを用いて行います。

ルプラックをダイエット目的で使うのは危険!

ルプラックをダイエット目的で使うのは危険です。
また、むくみは重い病気の初期によく起こる症状です。
むくみを取るためにルプラックを使いたくても、必ず服用前に医師の診断を受けるようにして下さい。

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